会話が苦手な人必見!初対面の人の心を開く科学的方法、ラポールの築き方とは?

初対面の会話 コミュ障
「初対面の人だとうまく話すことができない、緊張してしまって本当の自分を出せない。」
「こっちは話題を振っているのに、相手の反応が薄くて盛り上がらないんだよな…」
これらの悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。

ぎこちない会話を続けることは疲れるし、初対面の人に対して苦手意識を持っていると恋愛や仕事でもチャンスを逃してしまうことが多いですよね。

ぼくも学生の時は初対面の人と会うのが本当にキライでした。
最初はお互い気を使いあって薄い会話を続けるものの、突然訪れる沈黙。流れる気まずい時間。
「この人、俺と話しててつまんないだろうな…」

そんな思いをするのがイヤで、初対面の人との会話から逃げてばかりでした。
しかし、コミュニケーションについて学ぶことによって苦手意識を克服し、会話自体を楽しむことができるようになったんです。

会話に対する悩みは歴史が深く、心理学の世界ではどうすればコミュニケーションが成功するのかは科学的に実証されています。
これまでたくさんの科学者たちが証明してくれた、コミュニケーションの技術を体得するだけで誰でも会話を楽しめるようになるんじゃないかな、と思っています。

これらのスキルは一朝一夕で身につくものではないかもしれません。(ぼくがコミュ障すぎて特別時間が掛かっただけかもしれないけど)しかし、続けていれば必ず効果があるはずです。

この記事では、心理学の巨人たちが見つけてくれた方法とそれらを身につける方法を紹介します。
地味な方法でしたが自分には効果があり、逆に言えば信頼できる誠実な方法だと感じたので参考にしてみるのも良いかもしれません。

初対面での会話のコツ1|相手の心を開く

初対面の会話で一番重要なのは話題の準備ではなく心を開くこと
この人とならずっと一緒にいても楽だな。気を使わなくてもいいな。という人はいます?
親、恋人、昔からの幼馴染、SNS上でずっと会話が続くあったこともない人…

彼らとの会話では何の話をしていたか覚えていますか?
話題はあまり重要ではなく、どんどん話題が変わっていった場合がほとんどではないでしょうか。
このように、コミュニケーションではの話題をするかより、相手とどんな関係性かが重要になります。

なぜ、話題を準備しなくても難なく会話ができる人と、準備をしても会話が途切れてしまう人の違い。
それは、コミュニケーション能力ではなく、お互いに心を開いているか同課によります。
気を変に使う必要が無い場合、特に意識しなくてもスムーズに会話ができますよね。

このように、相手が心を開いている状態、信頼感や安心感を持っている状態を「ラポール」と言います。
コミュニケーションではラポールを構築することが一番大切です。

ちなみに、ラポールは心理学者・心理療法家のリチャードバンドラーによって開発されたNLPという心理療法手法に登場する言葉です。

NLPとは脳(神経や五感)と言葉を上手に使って、様々な悩みを解消しようとする手法。
コミュニケーションや問題解決にも応用されており、アメリカのオバマ大統領やゴルファーのタイガーウッズさん。日本ではメンタリストのDaiGoさんもNLPを学んだとか。

ラポールを構築することは、初対面の相手に関わらずコミュニケーション全般において重要です。
どうしてもニガテな人との会話や商談、恋愛におけるまで応用可能になります。
それでは、NLPではどのようにして初対面の相手とラポールを築いていくのかを見ていきましょう。

ラポールを構築して相手の心を開く方法とは?

人間には意識と無意識の両方が存在します。
心を開くのは意識ではなく無意識の役目です。

例えば、自分と相手の意見が論理的に一致しているかを判断するのは意識の役目。
しかし、それだけでは心を開くことはできません。
ラポールを築くには、無意識的に共感を得る必要があるのです。
それでは、具体的なラポールの構築方法を見ていきましょう。

ラポール構築方法1|バックトラック

バックトラックとは簡単に言うとオウム返しのことです。

人間は自分の意見を無視されたり、否定されると心を閉ざしてしまいます。
そこで、「あなたの話を聞いていますよ。」という意思表示として、相手の言葉をオウム返しすることが有効です。

バックトラックの種類は3つ。
「直前の語尾を返す」「相手の話を要約する」「キーワード返す」の3種類です
例として。相手が旅行についての話をしてくれたとしましょう。

この前の連休は旅行で高知に行ってきました。食べ物がおいしくてすごい良い場所でしたよ。

これに対する反応、相槌としてはそれぞれ以下のようになります。

直前の語尾を返す
→「すごい良い場所だったんですね」

相手の話を要約する
→「連休は高知だったんですね」

キーワードを返す
→「食べ物がおいしいんですね」

「へえ、そうなんですね」と返すよりも、相手への共感を示すことができる強力な方法です。

注意点としては、くどいほどオウム返しを続けると不自然になってしまうこと。
特に、親しい間柄での会話においてはくどさを感じさせてしまうケースもあるでしょう。

ですので、理想としては状況に合わせて会話のスタイルや振る舞いを変えていきましょう。
コミュニケーションはスキルをそのまま使うのではなく、柔軟性を持って使うことが重要です。

ラポール構築方法2|ページング

コミュニケーションは言語だけで行われるものではありません。
表情、声のトーン、ジェスチャー…
非言語のコミュニケーションが言葉に負けず劣らず重要なのは言うまでもありません。

話し手の印象を決定する要素において、話の内容が影響するのはたったの2割。
8割は視覚的な要素や話し方、声のトーンが占めていることが分かっています。

ページングは言葉を非言語コミュニケーションを用いてラポールを築く方法。
バックトラックと同様に、相手の潜在的意識に共感を感じてもらうために相手のマネをするんです。

合コンテクニック!みたいな特集で「グラスを持つタイミングを合わせることで距離を縮めることができる」という話を聞いたことはありますか?
これは、ページングの一種であるミラーリングのテクニックです。

人は仲のいい相手と話しているとき、自然と同じような振る舞いをするもの。姿勢や声のトーン、グラスの持つタイミングに至るまで。
これを狙って相手に合わせていくのがページングになります。

ページングで相手に合わせる項目は以下のようなものがあります。

・姿勢(前のめりか?イスに深く腰掛けてリラックスしているか?)
・身振り(グラスの例)
・話し方(声の大きさ、速さ、トーン、テンポ)
・言葉(同じ意味を持つことなる言葉)
※「新築のお部屋と新築物件」「資料とレジュメ」など。
・呼吸(深さやタイミング)
・感情(感情的なのか?淡々としているのか?)

ページングはものまねとは違います。
相手がしているしぐさやクセをまったくマネすると相手は馬鹿にされている感覚になるでしょう。
繰り返しになりますが、コミュニケーションではスキルを無理に出そうとするのではなく、自然なものになるように柔軟に対応していきましょう。

イチローはラポール構築のお手本

ラポール構築のための手法として、バックトラックとページングについて紹介しました。
これらを練習する際に、お手本を設定してそこを目指すのがおすすめです。

ぼくはメジャーリーガーのイチローさんをお手本にしていました。
プロ野球選手というコミュニケーションとの関連が薄そうな職業でありながら、イチローさんはラポール構築の達人です。
また、YouTubeに対談動画がいくつかあるので参考にしやすかったんですよね。

なかでもおすすめの動画はこちら。

イチローさんとトヨタ自動車の豊田章男社長の対談動画です。
お二人とも本当にコミュニケーションがうまい。

豊田社長の相槌に注目してみるとバックトラックが使われていることが分かりますね。
また、イチローさんの話を邪魔しないように息継ぎのタイミングで相槌をいれています。

ページングについてもお二人とも同じような姿勢で、話すテンポも似ています。
ちなみに、イチローさんはビートたけしさんとの対談では相手に合わせて、椅子に寄りかかりリラックスした様子でゆったりと話をしていました。

ラポールが構築されているのかを確認しよう。

同じことを頼まれたとしても、誰に頼まれるかによって感じ方はまったく違いますよね。
ラポールが構築できている状態だと仲を深められるだけではなく、提案を受け入れてもらいやすくなるのです。

こちらはイチローさんと椎名林檎さんの対談動画です。

もうメロメロですね笑
イチローさんは大胆に椎名林檎さんの才能をべた褒めしますが、もしも初対面で何の関係性もないままこの話をされたら、さすがのイチローさんでもひかれてしまうでしょう。
しかし、ラポールが構築された状態では効果的な口説き言葉となるのです。

ラポールが構築した後に会話の展開を自分が望む方向に導くことをリーディングと呼びます。

リーディングを行うためにはラポールの構築が必須。
そのステップさえ踏めていれば恋愛のような情緒的なもの。仕事のような一見利害のみで動いているように見えるもの、両方をスムーズに進めることができるのです。

逆にいうと、ラポールなしでリーディングを行うとうまくコトが進まないことが多いです。

これは、どなたも経験あるのではないでしょうか。
今回の記事では初対面の相手との会話について書くつもりなので、相手を導いていく方法についてはこちらの記事にまとめました。

初対面での会話のコツ2|自分の心を開く

相手の心を開くには、自らが相手に心を開いていることが前提になります。
自分のことをかたくなに話さない人を信頼することはできないですよね。

また、自分が相手に心を開いて自分の情報を伝えることによって、「自分を信頼して打ち明けてくれている」「自分も情報を提供していかなければならない」という気持ちになってもらえます。

このように自己開示することは非常に重要です。
自己開示していく際のポイントとしては「徐々に、しかし早めに」開示することを意識しましょう。

「徐々に」というのは段階を踏んでいくということです。
極端な例を出すと、いきなり昔の恋人と別れた話をされたら相手はびっくりしますよね。
なので、段階を踏んで相手が受け入れてくれる範囲を広めていきましょう。

かといって、ずっとうわべだけの話をしていても仲良くなることはできませんよね。
「今の関係性・会話の流れならばこの話題に踏み込んでも大丈夫だ」とそのつど判断し、なりべく「早く」自己開示していく必要があります。

知り合って、ある程度の期間が経ってしまうと関係性が安定するので特別なイベントが無い限り仲が急激に深まることはありません。
恋愛などは特にこの傾向が顕著ですよね。
実際に調査によって実証されており、男女がプライベートな話題をするまでの時間と恋愛に発展するかどうかに相関があることが分かっています。

とはいえ、プライベートでセンシティブな話題に踏み込むのは勇気が必要。
初対面の相手となればなおさらです。

どこまで相手が受け入れてくれるのかは常に同じではなく、相手の性格や関係性によっても変わってきます。
この塩梅を察知してコミュニケーションを構築する能力こそ会話に求められる重要な能力のひとつでしょう。

察知する力を身につけるためには。第一に経験を積むことが重要です。
自分の発言に対して相手はどのような反応をしたのか?
反応を記録しておいて、どうすれば自分が望む反応がもらえるのか。どんな時に失敗したのかのデータを自分の中に蓄積しておきましょう。

まとめ

最後にこの記事で紹介した内容をまとめます。

初対面の相手との会話では、どんな話題で話すかよりも、いかに心を開かせるかが重要。
そして、いかにして相手の心を開くのか?

一つ目のポイントは、あいての潜在意識に仲間だと思ってもらえるように、言語と非言語の両方をまねること。
二つ目は、まずは自分が相手に心を開くこと。そうすれば、返報性の原理であいても自分に心を開いてくれる。

これらを実際に行うことができれば、絶対に良いコミュニケーションをとることができます。
しかし、難しいのはこれらを実際に行うことです。
僕の場合も意識しなくてもできるようになるには、結構時間がかかりました。

なので、意識して行動を変えていきましょう。
最初は「やろうと思っているのにできない」状態なのでイヤになってしまうかもしれません。
それでも続けていると、「やろうと思っているとできる」ようになり、最終的には目標である「特に意識しなくても自然にできる」状態まで到達できます。

地味でつまらない内容だったかもしれませんが、皆さんが実践して、会話の苦手意識を克服することを願っています!

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